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categoryポエニ戦争

ポエニ戦争 第一話 ローマ人の子

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私はローマ人だ


この一言で、ローマ人は世界中を闊歩できたという


これは、何かあればローマの報復が恐ろしかったおかげである


全ての道はローマに通じる、と言わしめた世界の中心ローマ


今から描くローマは、そんなローマが世界の中心であった頃より少し前のお話


イタリア半島を統一せども、地中海という世界に躍り出る前の時代である




俺の名は テニウス


曽祖父が奴隷でトラキア人であるが、祖父が解放奴隷となったため、父と俺は晴れて立派なローマ市民だ。


ローマ市民になりたがる人は大勢いる。


植民都市、同盟都市やローマを取り巻く色んな都市や国でローマ市民になりたがる人は多いのだ。


ローマ市民


それだけで、個人資産は保障されるし、選挙・被選挙権も貰える上にお国のために戦えるというのだ。


そんなローマ市民になった父は、苦労して土地を買い、立派な農園にするまでに、幾度も戦争に行った。


俺がこの歳になるまでに、4度は行っただろうか。


近所のじいさんが行ってた話では、多くて人生で10回は戦争に行くらしい。


まぁ、スブッラのじいさんが言ってる事だ。当てにはならないけどな。


俺が住んでいるのも、勿論このじいさんと一緒のスブッラだ。


スブッラっていうのは、庶民が住んでいる地域の事で、立地はいいけど金持ちの住む地域ではないって事だ。


ただこのローマって街の中心である、フォロ・ロマーノには一番近いのがこのスブッラ。


鍛冶屋や日用品を商う店が並び、中には如何わしい物を売っている店もあるが、活気がすごい。


その活気のおかげで如何わしい店もそ知らぬ顔で営業している程だ。


アテネ産の香辛料だとか、スパルタの有名な傭兵が使っていた剣だとか・・・。


とにかく、そんなところで住んでいるのが俺、テニウス 16歳だ。





「起きなさい・・・。起きなさい!」



母さんのいつもの声で目が覚める俺。



テニウス「んん・・・。もう朝か・・・。」


「もう朝か、じゃないでしょう!父さんはもうフォロ・ロマーノに行っちゃったわよ!」


このうるさく怒鳴っているのは、俺の母 アコーディア


ちなみに俺の祖母もアコーディア 曾祖母はアコーディレナ 呼びづらいにも程がある。




アコーディア「今日は父さんの立候補の日でしょう!」


テニウス「そうだった!もう行っちゃった!?」


アコーディア「とっくによ!」


急いで支度をしなければいけない。


フォロ・ロマーノまでは近いが、父の晴れ舞台だ。お粗末な格好では当選するものもできなくなる。


まだ成人まで1年足りない俺は、トーガ(長衣)は着れず(1人じゃ絶対着れないんだが)


正装の限界がこの短衣(トウニカ)である。


貴族や裕福な平民は、トーガを奴隷に手伝って貰いながら着ていく。


ウチには奴隷なんて買える余裕はない。というよりも奴隷出身が奴隷を買うのはどうだろうか、という所が本音だろう。


テニウス「さぶっ・・・。風通し良すぎだろこの家・・・。」


トウニカも家長の正装であり、成人でも家長でもない俺が着ては可笑しいのだが、今日は特別だ。


なんせ、今日は父の晴れ舞台なのだから。



12月にフォロ・ロマーノで行われている市民集会。

ローマの決定権を持ったこの集会が開会されている時期は、ローマに住んでいるローマ人だけじゃなく、遠くからも市民権を持った人々が集まる。


つまり、普段でさえ人でごった返しているスブッラが・・・


蟻も歩けないほど混んでいるって事だ。


それに今日は、父の晴れ舞・・・。


あれ?何の日だっけ?執政官・・・法務官・・・待て待てあの父が公職に就くとは考えられないし・・・。


まぁ行けば分るか!




第2話につづく
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